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2021.05.30

海上)「かあちゃん市」32年の歴史に幕をおろしました

旭市の農家の女性らで構成される朝市「かあちゃん市」が5月30日、惜しまれつつ最終回を迎え、32年の歴史に幕をおろしました。

 

1989年に農協の女性部が、飯岡駅近くの農協敷地内で直売会を行ったことから始まりました。

 

当初は、月に1回の開催でしたが、「新鮮な野菜たくさん買いたいので回数を多くして開催をしてほしい」という声が多く上がってきたことから、92年に「かあちゃん市組合」を結成し、毎週日曜日に朝市を開始しました。

 

 

笑顔で接客にあたる塙組合長(5月30日)

笑顔で接客にあたる塙組合長(5月30日)

 

 

 

組合の女性たちがテーブルや軽トラックの荷台に丹精込めて育てた野菜や自家製のつけもの、おこわ、赤飯などを持ち寄り販売。

 

 

毎回100人以上の住民が訪れ、好評を得ていました。

 

組合のメンバーも多い時は30人に増え、テレビ等のメディアで活動が取り上げられたりもしました。

 

 

 

しかし、30年の時間が経過し、所属するメンバーが10人まで減ったことや、多くが80歳代と高齢化。

早朝から始まる朝市への出品は午前2時からの調理となり、体力的に続けることが難しい人も出てきていました。

 

塙節子組合長は「これから抜けてくる人が増えて寂しい想いをしていくより30年を節目にやめよう」と組合の解散と朝市の終了を決めました。

 

 

朝市は、住民の交流の場としても親しまれていました。

来店客は「ここに来ると初めて会う人ともすぐに仲良くなれて、通うのが待ち遠しかった」と話しました。

 

最終日は通常の始まる時間の30分前の5時30分から別れを惜しむ住民でにぎわいました。

 

 

閉店式では、感謝を伝える鉢植えの花が無料提供されました。

塙組合長は「お客さんと共に歩んだ30年でした」と話しました。

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